利下げ: 平静を保ち、これを継続!

Dec 18, 2024

欧州中央銀行(ECB)が年内最後の利下げをお祭りムードの中で実施し、連邦準備制度理事会(FRB)も来週利下げを決定する可能性がある中、シニア・ポートフォリオ・マネジャーのカスパー・ハンスが見解を述べます。

クリスティーヌ・ラガルドECB総裁とECBにとって、今年は成功を収めた年と言えるでしょう。ECBは12月の会合で今年4回目の利下げを行い、良い形で1年を締めくくりました。3.25%から3.0%へ25bpsの利下げを実施したことにより、政策金利は2023年5月以来の最低水準となりました。

ECBは今年、市場を上手に導き、労働市場の継続的な強さと冷静な対応が必要な粘り強いインフレを挙げ、今年前半の積極的な利下げに対する市場の認識は間違っていることを、今年1-3月の間に強調しました。

そして6月に、ゆっくりと、しかし決然と利下げを開始し、その後9月及び10月に連続して利下げを実施したのち、今年最後の利下げを実施して1年を終えました。利下げ回数は私たちが想定していたよりも1回多かったのですが、関税戦争が迫り、世界的な成長見通しが悪化するとともに、コア国の失業率がゆっくりと上昇し続ける可能性が最も高いことから、概ね正当化される利下げ回数であったと考えています。

ECBが緩やかなペースで(会合ごとに25bps)利下げを続け、「中立金利」以下、つまり2%程度まで利下げを行うと想定しています。つまり、2025年前半は粘着性を帯びたコア・インフレ率が2.5%程度に留まり、その後年後半に減速するとした場合、実質金利はマイナスとなり、貿易面や中国からの継続的な競争圧力、財政問題などの逆風が予想される中、景気を緩やかに下支えすると予想しています。

大西洋の反対側: 利下げ一旦停止に向かう理由

FRBは来週さらに25bpsの利下げを行うとみていますが、その後は政策を据え置くべく理由が増えています。9月にFRBが50bpsの利下げを実施する前に、期待インフレ率の上昇に備えたポジションを保有していた時と同様に、この先のインフレ政策を踏まえれば、FRBがECBと同じように利下げを実施出来る余地は限られているとみています。減税や規制緩和、インフレ圧力となり得る逆行的な関税政策が、経済にどのように影響するかをしばらく見極める必要があるでしょう。

市場はすでに米国の利回り水準に慣れすぎていると考えており、市場参加者のポジションもややロングに偏っているとみていることから、わずかに高い政策金利の水準でも、市場にショックがもたらされ、再びボラティリティが上昇する可能性があると考えています。

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