変動金利は依然として魅力的

Nov 14, 2024

変動利付債に再注目

驚くほど底堅い米国の消費、力強い労働市場、大統領選をめぐる不透明感が、連邦準備制度理事会(FRB)の9月以降の利下げ見通しを遅らせてきました。FRBの50bpsの金利引き下げ以降、米国10年債の利回りは大幅に上昇しています1。そして変動金利資産への資金流入は引き続き好調です。では、この見通しの変化に対して投資家はどのようにポジションをとるべきなのでしょうか。

変動利付債を手放さないでください

私たちは、変動金利資産への配分は投資家にとって引き続き有益であり、堅実な資産配分であると考えています。金利の道筋は不透明であり、市場はすでに利下げ見通しを大幅にトーンダウンさせています。しかし、このような大幅な予想変化は、高いクレジットスプレッドを持つ変動金利資産をより魅力的なものにしています。
変動金利資産には利下げに伴う2つの考慮すべき影響があります。

  1. 総利回りへの影響:変動金利資産は基準金利にスプレッドを追加して利払いを行うため、金利低下は総利回りの低下につながります。しかし、レバレッジド・ローンや証券化クレジットなどの変動金利資産の利回りはそもそも、ハイ・イールド債や投資適格債などの固定金利資産と比べて非常に魅力的です。これらの固定金利資産はいずれも過去と比較してスプレッドがタイトな状況にあります。したがって、利下げが見込まれるにしても、変動利付債のトータルで見た利回りはかなり魅力的と言えます。
  2. ファンダメンタルズへの影響:金利の引き下げは、変動利付債の発行体にとってプラスとなります。それは、キャッシュフローの増加や債務返済比率の改善という形で支援材料となるからです。従って金利が低下すれば、プライベート・エクイティ投資先の負債利用や、プライベート・クレジットに対する利用機会が増加し、これはローンやCLO市場にも追い風となるでしょう。

1 ブルームバーグ

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